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糸球体係蹄にlinearなIgG沈着を認めた慢性活動性抗体関連型拒絶の1例
Chronic active antibody-mediated rejection with linear IgG deposition on glomerular capillaries: A case report |
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東京女子医科大学 腎臓小児科 |
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三浦 健一郎、白井 陽子、金子 直人、飯田 貴也、安藤 太郎、
石和 翔、白鳥 孝俊、
薮内 智朗、石塚 喜世伸、服部 元史 |
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東京女子医科大学 泌尿器科 |
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東京女子医科大学 腎臓内科 |
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東京女子医科大学 移植管理科 |
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聖マリアンナ医科大学 病理診断科 |
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昭和大学医学部 解剖学講座顕微解剖学部門 |
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山口病理組織研究所 |
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【症例】11歳男児。両側低形成腎による末期腎不全のため、6歳時に先行的献腎移植が施行された。バシリキシマブ、Tac、MMF、mPSLで免疫抑制を導入し、血清Crの最良値は1.1 mg/dLであった。末梢血EBV-DNAが0.3 〜 2.0×104コピー/106 cellsで推移し、Tac 2.0-2.5 mg/日、MMF 0.2-0.4 g/日で管理していた。10歳時にCr 1.4 mg/dLと上昇し、移植腎生検でchronic active AMRと診断されたが、DSAは陰性であった。11歳時、Cr 2.5 mg/dLと上昇し、再生検したところ、g1、ptc2、C4d3のchronic active AMRであり、IFでは係蹄壁にびまん性にlinearなIgG1の沈着を認めた。また電顕で血管内皮の腫大、内皮下浮腫、新生基底膜を認めた。ドナー特異的HLA抗体は陰性であったが、non-HLA抗体のスクリーニングを施行したところ、抗MICA抗体と、LABScreen autoantibody 33項目中12項目が陽性であった。抗AT1R抗体は陰性であった。
【考察】本症例はEBV高負荷量持続に対して免疫抑制薬を減量した結果、chronic active AMRが惹起された可能性が考えられた。生検所見から、強い内皮細胞障害の影響で基底膜に沿ったlinearなIgG沈着を来したと考えたが、まれな所見と思われ、non-HLA抗体との関連性も含め、諸先生方よりご教示いただきたい。 |
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