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一次移植でのde novo DSAが急性抗体関連拒絶の原因となった献腎移植の
一例 |
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大阪医科大学附属 三島南病院 泌尿器科 |
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大阪医科大学 泌尿生殖・発達医学講座 |
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平野 一、藤原 裕也、上原 博史、小村 和正、伊夫貴 直和、
能見 勇人、稲元 輝生、東 治人 |
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症例は19歳男性。5歳時に高度両側膀胱尿管逆流による腎機能悪化があり、腹膜透析を導入された。5歳時に父親をドナーとした生体腎移植術を施行。その後de novo Donor specific antibody(DSA)が出現し、腎機能の悪化を認め腎代替療法及び献腎移植登録目的に19歳2ヶ月時に当院紹介受診となった。19歳6ヶ月時に53歳女性を脳死ドナーとした献腎移植施行となり、術前のクロスマッチはT陰性であった。術後血清クレアチニンは1.35mg/dLまで低下したが、術後8日目よりクレアチニン上昇を認めたため、ステロイドパルス及び免疫グロブリンを投与。その後もクレアチニン上昇認め術後18日目に移植腎生検を施行した。病理所見では傍尿細管毛細血管への細胞浸潤を認め、急性抗体関連拒絶を疑った。LAB Screen Single Antigen testではDQ8でMFI 21377であり、de novoDSAであるかを確認するため献腎移植登録時の血清で再検施行したところDQ8に対しMFI 21486であった事から、一次移植の際のDSAと推定された。その後、血漿交換、Rituximab、免疫グロブリン投与を施行し、血清クレアチニン2.2mg/dL程度で経過している。
今回、一次移植でのde novo DSAがpreformed DSAとなり急性抗体関連拒絶をきたしたと考えられる一例を経験したので経過と問題点について若干の文献的考察とともに報告する。 |
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