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リツキシマブとステロイドによる治療反応性が良好であったplasma cell rich rejectionの1例 |
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戸田中央総合病院 泌尿器科 |
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石郷岡 秀俊、瀬戸口 誠、清水 朋一、北嶋 将之、東間 紘 |
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腎センター病理検査室 |
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東京女子医科大学病院 第二病理学 |
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川崎市立多摩病院 病理部 |
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東京女子医科大学病院 泌尿器科 |
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症例は35歳女性。原疾患は常位胎盤早期剥離による出血性ショックからの急性腎障害。2008年4月血液透析導入し、2011年1月母親をドナーとする血液型適合生体腎移植術を施行。抗ドナーHLA特異抗体は陰性。免疫抑制はrituximab(RIT)200mgを含めたtacrolimus(TAC)、mycophenolate mofeti(l MMF)、basiliximab(CIM)、methylprednisolone(MP)の5剤併用とした。移植後移植腎機能は良好で、移植後3ヶ月・6ヶ月・1年目のプロトコール腎生検(s-Cr 0.8-1.0mg/dl)は明らかな異常所見を認めなかった。移植後1年4ヶ月目から挙児希望のためMMFをazathioprine(AZ)へ変更した。
腎移植後1年7ヶ月目にs-Cr 1.6mg/dLと上昇したため、ステロイドパルス療法後に移植腎生検を施行した。病理組織学的に間質に多数の形質細胞浸潤を認め、plasma cell rich rejection(PCRR)と診断した。ステロイドパルス療法とrituximab 200mg単回投与の追加加療にて、s-Cr1.1mg/dl前後で安定した。治療後約4ヶ月目に施行した再生検では、軽度のリンパ球浸潤認めるのみで、明らかな拒絶反応は認めなかった。移植後3年4ヶ月経過した現在もs-Cr上昇なく経過している。
PCRRは細胞性拒絶反応の一型で治療抵抗性のことが多いとされているが、今回、rituximab投与とステロイド パルス療法が有効であったPCRRの1症例を経験した。PCRRの病理学的診断上の問題点やこれまでのPCRR症例の臨床病理学的所見を考察し報告する。 |
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