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【症例1】27歳男性。1990年、慢性糸球体腎炎と診断。1999年CAPD導入後、2001年7月2日生体腎移植を施行。
免疫抑制はFK、MMF、MPSL。2004年6月頃より血尿および尿蛋白が出現したため、2004年9月移植腎生検施行。病理診断はIgA腎症。2005年12月扁桃摘出術施行後ステロイドパルス施行。治療後3 ヶ月で尿蛋白・血尿消失。現在Cre 1.16。
【症例2】28歳男性。1991年、慢性腎不全と診断。2001年7月12日緊急透析導入。2003年1月20日生体腎移植施行。術後急性拒絶反応を認めステロイドパルス療法施行。その後蛋白尿は消失し経過良好であった。免疫抑制はFK、MPSL、AZ。2004年7月頃より蛋白尿・血尿 再度出現し、同年9月移植腎生検を施行。病理診断はIgA腎症。その後も尿蛋白は遷延し、2005年10月5日扁桃摘出術、術後ステロイドパルス療法施行。直ちに尿蛋白は消失。現在、Cre 1.38.治療前後の病理組織像の変化と若干の文献的考察を含めて報告する予定である。 |