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HLA DP抗原に対する既存抗体により抗体関連型拒絶反応を認めた1例 |
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国家公務員共済組合連合会 大手前病院 泌尿器科 |
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大阪回生病院 病理部 |
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桜橋循環器クリニック |
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国立循環器病センター 再生医療部 |
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住友病院 腎臓内科 |
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大阪大学大学院医学系研究科 器官制御外科(泌尿器科) |
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大阪大学大学院医学系研究科 先端移植基盤医療学 |
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公立学校共済組合 近畿中央病院 泌尿器科 |
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症例は56歳男性、血液型はO型 Rh(+) 。 妻 A型 Rh(+)をドナーとして血液型不適合生体腎移植術を施行。
術前検査では、HLAタイピングは、5抗原ミスマッチ、リンパ球クロスマッチT細胞、Bw細胞ともに陰性であった。 術前のflow cytometric cross match(以下FCXM)はT細胞陰性、B細胞陽性であったが、flow panel reactiveantibody(以下Flow PRA)はclassI 、IIともに陰性であった。 導入療法はBasiliximab、Spergualin 、Tacrorimus、Mycophenorate Mofetilとsteroidを用いて行ったが、術後早期に利尿が得られないため、IVIG療法を行いFCXM B細胞の陰性化を達成したのち血清クレアチニン(以下sCr)1.3mg/dlと腎機能の安定化を得た。治療後の腎生検所見(37日目)では明らかな抗体関連型拒絶反応の所見は得られなかった。その後、再度sCrの上昇とFCXM B細胞の陽性化が認められたため腎生検(252日目)を施行し、光顕およびC4d染色にて抗体関連型拒絶反応の所見を得た。Flow PRA法のSingle Antigenを用いて精査した結果、DP抗原に対する抗体を認め、術前保存血清からも同様に抗体を認めた。 DP抗原に対する抗体が関与すると考えられる抗体関連型拒絶反応を経験したので、組織像とともに報告させていただく。 |
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