第62回関西胸部外科学会学術集会の開催にあたって
第62回関西胸部外科学会の開催にあたりご挨拶を申し上げます。
2019年6月13日(木)-14日(金)の2日間、パークウェストン(徳島市)で開催する運びとなり、鋭意準備を進めております。
1958年に第1回学術集会が開催されて以来、62回目となります。徳島大学心臓血管外科で本会を開催させて頂きますのは、学術総会と学術セミナーの並列開催時に前任の加藤逸夫が大阪千里で平成10年に第25回学術セミナーを担当して以来となります。徳島大学での担当となりますと、母教室第2外科の初代教授(故)高橋喜久夫が1961年に第4回を、2代目教授(故)井上権治が1973年に第16回を開催して以来となります。この度は、心臓・大血管分野は私が、食道外科分野は母教室4代目教授の丹黒 章が、呼吸器外科分野は准教授の滝沢宏光が担当させていただきます。同門、同窓一同たいへん喜んでおります。
本学会は、北陸、東海、近畿、中国から四国までの広い地区で開催され、私たち会員一同が“関西胸部とともに成長ししてきた”とたいへん思い入れのある楽しみな学会です。若手胸部外科医(心臓・呼吸器・食道)の修練、教育として極めて重要な位置付けにあります。今回のテーマを『Serendipity -明日の胸部外科医を創る-』といたします。各々の分野の新しい医療はもちろんのこと、“手術計画の作成とトレーニング”、“標準手術のpitfallとその回避のための理論と実際”、“再手術に学ぶ”という内容でのhow toセッションを検討いたしており、教育講演、パネリスト、座長等への若手の登用を予定しています。Case presentation awardも充実させますので多数の応募をお待ちしています。
徳島は四国三郎吉野川の下流に発達した水都で、往古より讃岐男に阿波女と言われる働き者の美しい女性が自慢です。美味しい酒と魚も魅力です。きれいな街徳島の、6月の初夏の深緑に囲まれた彩と、夕暮れ時になるとどこからともなく聞こえて来る阿波踊り連の練習の心弾む“お囃子”による浮き浮きした気分が皆様をおもてなしいたします。徳島大学心臓血管外科、呼吸器外科及び食道外科をあげて鋭意準備を進めておりますので、多くの先生方のご来徳を心よりお待ち申し上げております。